君が、教えてくれたこと。~ボールに込めたmessage~

瑞樹は、黙ってあたしの言葉を聞いていた。

しばらくして。

「ヒマ……」



不意に隣から優しい声。

瑞樹の声だった。

そのひどく大人っぽかった瑞樹に少し戸惑いつつ、

「な、何?」

彼は、飲み口からゆっくり口を離すと、確かにこう言った。

「ヒマ……




俺が、お前を甲子園に連れてってやろうか?」