誰も信じない

その後晃一と私はお店を後にした。

『最後だから送らせて』って言葉に甘えて、私は自宅まで送ってもらった。

いっぱいおしゃべりをした。



最後の夜を、素敵な思い出にしてくれてありがとう。



自宅に戻ってから、私はメイクオフしてパジャマに着替えた。

ベッドに横になったけれど、頭の中は晃一でいっぱいだった。



晃一の車の助手席。

ドライブした時のBGM。

晃一のさりげない気遣い。

大事に大切に私を扱ってくれる晃一。

優しくそっと触れるキスの温もり。



そして晃一の笑顔。



どれもどれも大好きだった。

どれもどれも大事だった。



ありがとう。