誰も信じない

何でこんなに優しいの?

優しくしないで?

私はひどいことをしたのに。

その優しさは残酷だよ?私をますます苦しめているよ。



でも晃一はもっと苦しいよね?

これは私の罰だよね?


「今までありがとう。私、晃一と出会えてよかった。」


「僕も美穂と出会えてよかった。本当にありがとう。」


お互い見つめて微笑んだ。


「じゃあ、最後に握手しようか。」


晃一の提案で私は晃一と握手をした。



大きくてでもスラリとした手。

この手が大好きでした。



晃一が大好きでした。