誰も信じない

上原先輩からは、いい香りがほんのりしてくる。


「美穂。もう慣れた?」


優しい眼差しで、上原先輩が私に話しかけてきた。

あ、ドキドキしてきた。


「ダンス、楽しいですね。」


「だろ?」


「今までこんなに楽しいだなんて、知らなかった。」


「美穂。」


「はい?」


「お前、かわいいな。」