誰も信じない

二人でハフハフしながら、お好み焼きを食べた。熱かったけれど、お腹だけじゃなく心まで暖かくなってきた。

なぜお好み焼きって、こんなにもほんわかとした気持ちになるんだろう?


「おいしかったー!ご馳走様でした!」


「一服して落ち着こうか?」


「うん!」


私はアイスウーロン茶を飲みながら、ゆっくりと一服した。

結構お好み焼きって脹れるんだよねー。


「まだ入るだろ?」


「ううん。もうすっごくお腹いっぱいだよ。」


「なーんだ。せっかくあんみつを頼もうと思ったのに。」


あんみつ…。甘い物が大好きな私。

お腹いっぱいだけど食べようかなー?


「食べる。」


「お腹いっぱいなんじゃなかった?」


「甘い物は別腹なんだもん。」


私の言葉に、一樹がクスッと笑った。