誰も信じない

お店に到着した。



『お好み焼き どんどん』



そういえばお好み焼きって、随分食べてないかも。

一人暮らしだと、自分じゃ作らないメニューだよね。作っても材料余っちゃうし。

でも女性一人で食べに行くってのもない。



私、友達いないから…。


「お好み焼きってすっごく久しぶり!」


「男は一人でも食べに来るけど、女一人で食べに来ているのって、見た事ねーもんなー。」


私達は暖簾をくぐって、店内に入った。


「いらっしゃい!」


私達は座敷を選んで、鉄板を挟んで向かい合わせに座った。