誰も信じない

灯台を後にして、私達は車で移動した。


「一樹、どこへ行くの?」


「んー、特にどこって決めてない。行きてーとこ、ある?」


「ドライブがいい。」


「わかった。」


お互い口数は少ないけれど、でもリラックスした雰囲気だった。

だから話さなくても、マイペースでいられた。

それがまた落ち着く。