「晃一!どうしたの?」


職場ということを忘れて、私は駆け寄って隣にしゃがんで話しかけた。


「ああ。美穂。」


私の顔を見た時、晃一は弱々しく笑うだけだった。


「どうしたの?」


「でっかい契約取れたって、皆で喜んでいたんだけど、ケタが一つ違っていてかなりの損失になってしまったよ。」


「そんな…。」


「僕が間違えたんだ。」


晃一はどうなっちゃうの?