誰も信じない

~~♪


握りしめていた携帯が鳴った。

今度は電話。



新田さんなの?




おそるおそる携帯を見た。


『晃一』


ホッとして、私は電話に出た。


「もしもし。」


「今着いたけど、準備はできてる?」


「うん、今行くね。」


私は電話を切って、すぐにパンプスを履いて外に出た。