誰も信じない

「天野さんと付き合ってるって噂があるけれど、俺は橘さんが好きだ。おそらく天野さんよりも前から。」


「…。」


「橘さんは俺と似てるって話したろ?俺さ、橘さんを守りたいんだ。もうこれ以上傷つかないように、俺が守りたいんだ。」


「…。」


「すっげー好き。なかなか言えなくて、この間の飲み会の二次会の時、天野さんと二人で飲んでいる姿を見て、俺、すっごい嫉妬した。」


「…。」


「ここで俺が食べるのは、橘さんと会いたいからだよ。橘さんとしゃべりたいからだよ。」


「…。」


「俺の気持ち、伝わった?」