誰も信じない

「真相を聞いてみたらどうですか?」


恥ずかしくて俯いてしまった。

なぜかまだ新田さんを見つめられない。


「そうだな。」


私もお弁当を食べ終わったので、お弁当箱を片付けてからお茶を飲んだ。

何だか緊張しているのか、喉がすっごく渇いてしまった。


「いきなり告るってのもありだよな?」


「いいんじゃないですか?」


寺田さんは新田さんを好きみたいだし、告られたらOKすると思う。


「そうだよな。うん。ありがとな!俺、橘さんから勇気もらえた。」


「いえ。」


いよいよ、寺田さんに告白するんだ。