誰も信じない

天野さんの腕に包まれて、

天野さんの香りに包まれて、

天野さんの心臓の鼓動を聞いて、



私は心が落ち着いてきた。


「俺が忘れさせる。苦しかっただろ?全部受け止めるから。そして忘れさせるから。美穂の涙は、全て僕が拭うから。僕は裏切らないよ。」


天野さんから、はっきりと『美穂』って言われたのに、さっき呼ばれた時は固まってしまったのに、今回は自然と受け止められた。



天野さんはすごい。私、もう『美穂』って呼ばれるのが平気になってるよ。