急に顔を赤くした彼が、目を逸らしながらぼそっとつぶやいた。


「そんなに潤んだ瞳で見つめるなよ。照れるだろ?(笑)」


今夜の私はどこかおかしい。

新田さんに謝るはずだったのに、気づいたら謝ってないし、口数が少なくなってしまった。なぜか言葉が出なかった。



ただ心臓だけはうるさいぐらい、ドキドキしてばっかりだった。