誰も信じない

「俺さ。」


私の目をまっすぐ見つめてくる。

心臓がドキドキしている。鼓動が早くなって大きくなって…。



爆発しそうだよ。


「俺だけは信じていいから。まずは俺を信じるところから始めれば、いつか本当に人を信じることができる。俺は裏切らないから。裏切られた時の心の痛み、すっげーわかるから、俺は人を裏切らないって決めてる。だからまずは俺を信じてみて。」


真剣な眼差しで見つめられて、私は頷くことしかできなかった。