誰も信じない

お昼休みになり、私はすぐにお弁当を持って公園へ向かった。誰もいない場所を確保して、そこでゆっくりとお昼を食べる。


「隣、空いてる?」


顔を見上げたら、コンビニ弁当を持った新田が立っていた。

返事に困っていたら勝手に新田は隣に座った。


「いっつも橘さんが作ってんの?」


何のことかわからなくて、新田の顔を見たら私のお弁当を見ていた。


「あ、料理は大好きなんで。」


嘘をついた。