この音よ、響け。




あれから三分くらい吹き続けているものの、変わらない。



『うーん、当たってはきてんだけどねー?じゃあ、もう本体つけよっか!ここをここにいれるの。で、さっきやったみたいに、』



トゥーーーーーー



トゥーーーーーー



『やってみて?』



「はい。」




フーーーッフーーーッフーーーッ



フーーーッフーーーッフーーーッ



フーーーッフーーーッフーーーッ



『難しいよね、うん。仕方ない!』



と苦戦していると、



『咲貴ー?次いいー?』



『はーい!あ、じゃあ、美桜ちゃん、次クラリネット吹いてみたら?波留ー!』



『あ、はいはい!じゃあ、美桜ちゃん、こっちこっち!』



「はい!あ、咲貴先輩、ありがとうございました。」



『いーえ!またねー?』