あたしはそこで、ある異変に気付いた。
いつもなら、鍵が開く音を聞きつけて玄関まで走ってくるはずのショコラがやって来ないのだ。
「ショコラ?どうしたの?」
きちんと躾されていてお利口なショコラは、拓真が出かけるときもゲージから出したままのことが殆どだ。
だから今日も、そのはずだ。
「ショコラー?」
呼びかけながらリビングに入る。
辺りを見渡してみても、姿はない。
ゲージの中にはやっぱりいないし、いつも寝そべっているお気に入りの窓際にもいない。
キッチンや、カーテンの裏、テーブルの下。
どこにもいない。
「ショコラ?どこにいるの?」
リビングのドアは閉められていたから、寝室やお風呂の方には行けないはずだ。
そう思いつつ、一応確認してみたが、やはりどこにも見当たらない。
「…なんで…?」
窓はちゃんと鍵がかかっていたし、外に出た筈はない。
ショコラの姿が見えないことを拓真に伝えなきゃ、と思いながら、あたしの頭にある疑問が浮かぶ。
この状況では、ショコラが自らどこかへ行ける筈がない。
それならつまり、拓真がどこかへ…?
いつもなら、鍵が開く音を聞きつけて玄関まで走ってくるはずのショコラがやって来ないのだ。
「ショコラ?どうしたの?」
きちんと躾されていてお利口なショコラは、拓真が出かけるときもゲージから出したままのことが殆どだ。
だから今日も、そのはずだ。
「ショコラー?」
呼びかけながらリビングに入る。
辺りを見渡してみても、姿はない。
ゲージの中にはやっぱりいないし、いつも寝そべっているお気に入りの窓際にもいない。
キッチンや、カーテンの裏、テーブルの下。
どこにもいない。
「ショコラ?どこにいるの?」
リビングのドアは閉められていたから、寝室やお風呂の方には行けないはずだ。
そう思いつつ、一応確認してみたが、やはりどこにも見当たらない。
「…なんで…?」
窓はちゃんと鍵がかかっていたし、外に出た筈はない。
ショコラの姿が見えないことを拓真に伝えなきゃ、と思いながら、あたしの頭にある疑問が浮かぶ。
この状況では、ショコラが自らどこかへ行ける筈がない。
それならつまり、拓真がどこかへ…?
