いつもは、拓真に会うときは必ず前の日にはメールの一通くらいは入れるようにしていた。
あたしは今でも、自信が持てずにいる。
どんなに、ふたりのかたちがいわゆる「カップル」のそれに近付いたということが実感できたとしても。
拓真があたしを好きだということ自体を疑っているのではない。
拓真はそのことを、行動で、態度で、言葉で、いつでもあたしに示してくれる。
そこに嘘がないことは、あたしにもわかる。
でも、あたしが、あたしに、自信を持てないのだ。
だから、いつも思っている。
拓真はあたしを好きでいてくれている。
…今は。
あたしはたぶん、そこまでの愛情を注いでもらえるほどいい女ではない気がしているし、だから、拓真がずっと、いつまでもあたしを好きでいてくれる筈がないんじゃないか、と。
そんな不安は、いつだって付きまとったままだ。
陽菜に言わせると、あたしはどうやら「ネガティブすぎる」らしい。
「もっと楽天的でいいのに。そのほうが楽だし、楽しいじゃん!不安ばっか考えたって損じゃない?」
