裕大の家に行くのは初めて。

どんな家かウキウキしながら歩いていると、、、

「ここ。」

そう言って急に立ち止まった。

「うわぁ!」

一軒家でとても大きな家。

私の家から結構離れているのに、毎日私の家のに迎えに来てくれてたんだね、、、。

「ありがと。」

「ん?」

「ううんっ!何でもないっ!」

口に出してしまっていた為、慌てて首を振る。

「そっか。どうぞ?」

そう言ってドアを開けてくれる。

「私、、、ドア開けてくれなくても入れるよ?」

言ってから後悔してしまう。

私が、慌てて他の言葉を言おうとすると、

「俺が入れないじゃん。」

と言って笑う。

あまり気を遣わせたくないのに、余計な事ばかり言ってしまう私。

何とかなんないかな、、、。

「ハァ、、、。」

「やっぱり可笑しい。どーした?雲雀。」

ごめん。裕大には本当迷惑かけっぱなしだよ。

「ううん。ホントに大丈夫だからっ!」

だから、せめて一緒に居る間はもう迷惑かけたくない。

いや、かけないようにしなきゃいけないんだ。

それが、唯一私のできる事、、、。