しばらく空を見上げて居ると、、、
「雲雀。」
大好きな彼の声が聞こえた。
「裕大っ!」
裕大は私を抱きしめようとしたけれど、すり抜けてしまうと裕大は悲しそうに笑った。
「雲雀、、、。ごめん。本当ごめん。」
また、涙を流す。
裕大は泣き虫でもあったんだ。
何て笑っていると、
「雲雀の事だからこんな泣けるんだよ。泣き虫な訳じゃない。」
私が何を思っているのか分かったのか、拗ねたように言う裕大。
少し可愛いと思ってまた笑っていると本気で拗ねてしまった。
「ごめんって!冗談だよ?裕大。」
「、、、、、、、。」
黙ったまま、辺りを見回す裕大。
「雲雀?どこ?」
私は裕大の目の前に居るのに、、、。
見えてないの?不安が私を支配しそうになった時。
「あっ!居た。雲雀が一瞬見えなくなった。」
また泣きそうになる裕大。
私のお葬式の時は、あんなにかっこいい事言ってくれたのにすぐ泣きそうになる彼。
「大丈夫。私は裕大の前から居なくならないよ。」
そんな確証はないけど、、、ずっと一緒に居たい。
私は心からそう思った。

