「雲雀ーっ!うわぁぁぁーんっ!」
「グスッ。」
お母さんとお父さんの泣き声。
「ひーちゃん、、、。もっと話したかったよー、、、。」
親友のマコなんて、顔をぐしゃぐしゃにして泣いている。
私のお葬式には、クラスメイトと先生。
部活の先輩などが来てくれていた。
あと、、、。
「雲雀、、、。ごめん、、、。俺が迎えに行けば、、、。」
悔しそうに唇を噛む裕大。
裕大のせいじゃないのに、、、。
裕大は優しすぎるよ、、、。
「それでは、そろそろ火葬の方に、、、。」
司会者の声。
私が私じゃなくなる。
いつかは、、、忘れられてしまう。
司会者が私の棺おけを運ぼうとした時、、、
「ちょっと待って!」
裕大が司会者を止めた。
「雲雀。俺の初恋は雲雀だ。ずーっと大好き。だから、、、また生まれきた時、俺が見つけてやる。あと、居眠り運転した奴捕まえてやるっ!」
居眠り運転した運転手は、まだ捕まってないらしい。
いわゆるひき逃げってやつ。
私は裕大に触れようとしたけれど、触れられなかった。
幽霊だから。
触れても触れてる感覚がない。
触れられない。
そう思うと胸が痛んだ。
「雲雀、、、ずっと好きだ。」
そう言って、雲雀は私の頬にキスをした。
何も感覚がないハズなのに体が熱くなったような気がした。
「では。」
そして、私は火葬場に入れられた。

