そして、気付くと辺りは薄暗くなっていた。
時間が経つのも忘れて海を眺めていた私達。
「じゃあ、行くかっ!イルミネーション。」
「うん。」
街に戻ると、カップル達で溢れてる。
本当は、私達もこのカップルの中の一組だったかもしれないのに、、、。
何で、、、。
カップルの騒ぐ声を聞いては泣いてしまいそうになる。
「雲雀。」
少し、見上げて私に話しかける裕大。何だか不思議な気分になる。
今までは私が裕大を見上げていたのに。
すると、堪えていた涙が後から後から溢れ出す。
「泣くなよ。笑ってる雲雀の方が好きだ。」
そういってとびっきりの笑顔で笑った。
やっぱり、、、裕大の笑顔大好きだったんだ。私は。

