しばらく、歩き続けると海が見えた。

冬の海は夏の美しさとは違って、少し儚く見えた。

「俺、冬の海好きなんだよなー。」

目を細めて海を見つめる裕大。

「えー?私は夏の海の方が好きだなー、、、。」

遊べるし、、、ね?

もう、遊ぶ事は出来ないけれど。

「俺は静かな方が好き。」

「そっか。」

そして、私達は静かにずっと海を見つめていた。