みんなのすすり泣く声が聞こえる。
その真ん中に私は居る。
もう、二度と動かない、目の覚めない身体となって。
、、、私は、彼氏との初デートの待ち合わせ場所に行く道で居眠り運転のトラックにはねられた。
私は事故に遭った瞬間に魂と自分の身体とが離れてしまった。
「即死」と呼ばれるものだった。
つまり、私は死んだ瞬間に自分の身体と魂が離れてみんなの上に浮いている。
魂と言っても、私が生きていた姿で。
話せるけれど半透明で、他の人からは見えない。
私は幽霊になった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…