「お帰りっ!」
裕大が帰ってくる頃には家に帰ってる。
声をかけても、返事が返ってこない。
無視、、、されてる?
「裕大ってば!」
「ん、、、あぁ。雲雀。居たの?」
さっきから居たじゃん。
「さっきから居たよ!」
すると、驚いたように目を見開く裕大。
何よ、、、何の冗談?
「裕大、、、。」
私が怒ったような口調で言うと、裕大は悲しそうな顔で謝った。
本当に、、、私が見えなかったんだ。
幽霊だし、、、私は絶対に見える、生きている人間じゃないし、、、。
仕方ない。と割り切ってしまえばそれまでなんだけど、、、。
やっぱりそう簡単に割り切れない。
「雲雀っ?!」
泣き出した私を困惑した表情で見つける裕大。
迷惑かけちゃいけない、、、って思ってるのに。
迷惑かけすぎだよ。私。
「ごめん、、、。」
「雲雀、、、泣くな。笑って?」
そうして、裕大は私を笑わせてきた。
「ははっ!裕大、、、それはおもしろいっ!」
泣いてる私を一瞬で笑顔にできるのは裕大しか居ないんだよ?
裕大が望むのなら、涙だっていくらでも我慢するよ。
ずっと、、、笑顔で。

