「行ってらっしゃい。」
私はいつものように学校へと裕大を送り出した。
裕大が出て行ったのを確認して私も外に出る。
私の育った街を忘れないように、目に焼き付けるために、、、。
「そういや、、、。ここ、小さい時によく遊んでたな。」
小さい頃よく遊んでいた公園。懐かしい。
通っていた学校、、、。何もかもが懐かしい。
「、、、っ。」
ずっと見ていたら泣きそうになった。
ふと、一番思ってはいけない事を思ってしまった。
死にたくなかった。と。
もっと生きていたかった。て。
大丈夫。今は裕大が居てくれるから。
死にたくなかった。なんて思っちゃいけない。
私は、振り切ってもう一度、街を散策した。

