「これ、高校に入って一番最初の遠足のときだよな。」

「うんうんっ!」

その時に、確か裕大と出会ったんだ。

たまたま男女別の身長順で裕大の近くになって話すようになったんだ。

「この時、確か高校生なのに大縄大会とかしてさ、、、。」

クラス対抗で、大縄をしてどのクラスで一番多く飛べるかを勝負するという事だった。

高校生なのに、、、ってみんな笑ってたっけ。

で、結局私達のクラスは二位だった。

「最終的に結構みんな必死になってたよな。」

そう言って裕大はクスッと笑う。

「そうそう。」

私も、裕大も結局必死になって飛んでたんだよね。

何か、、、団結したって感じで良かった。

「楽しかったな。あの頃は。」

「そーだね?」

「雲雀、、、。」

切ない表情をしながら私に手を伸ばしてくる。

もちろんその手は私をすり抜けてしまうけれど、、、

「雲雀。今でも好きだよ。」

そう言って私にキスしてきたんだ。

もちろん相手は空気にキスしたようなものだからもちろん感触なんてないんだろうけどとても満足そうに微笑むから。

「私も。」

私も裕大につられて微笑んだ。