裕大の部屋に入り、辺りを見渡してみる。
「へぇ、、、結構きれい。」
「そうか?」
部屋は、黒と白を基調とされていてきれいに片付けられていた。
「何か飲み物でも要る?」
「ううん。大丈夫。」
私は苦笑いしかできなかった。
コップなど、私には持てない。
すり抜けてしまう。
すると、裕大も苦笑いを浮かべる。
「ちょっと待ってて。」
そして、裕大は部屋を出て行ってしまった。
私は、暗い気持ちに支配された。
「裕大に迷惑ばかりかけてんじゃん、、、。」
泣きたくなってくる。
でも、、、泣いちゃダメだ。
裕大は、目の前にどうしようもない私が現れてもっと泣きたいだろう。
「迷惑なんかじゃねぇよ。」
いつの間にか、裕大が帰ってきていて優しく微笑んでいた。
「これ。」
裕大の手には、アルバムがあった。
「見るか。」
私と、裕大が同じ時を過ごした思い出が詰まっているアルバムを二人で見ることにした。

