救ってくれたあなたに…

「着いた!」
そういって、かー君が足を止めた場所はビルの屋上だった。
「見て!星がたっくさんあるよ!」
「ホントだ……」
「キレイだね!」
「うん!」
「……なんか分からないけど星見てると落ち着かない?心がホッ…とする感じ。」
「うん。幸せに包まれる。シップみたい!」
「シップ?」
「うん。傷を冷やしながら治してくれるから…」
「ははっ!そっか!そうだね。」
「このまま時間が…止まればいいのに」
ふと明衣香ちゃんが、発した言葉。
世界一嬉しい言葉になったよ。