「明衣…香ちゃん?」
「ありがとう…の変わりかな」
私がそう言うと、かー君は一瞬切なそうな表情を浮かべた。
「………」
「良かった。かー君がいてくれて…かー君と出会えて、、、」
「えっ?」
「だって、かー君がいなったら今頃私、この世界になんていないよ。」
どうして明衣香ちゃんは、そんな苦しそうな顏をするの?
「良かった。明衣香ちゃんの中でかけがえのない存在になれて…」
「……かー君、ありがとう」
「どういたしまして!」

僕は思った。
私は思った。
『このまま時間が止まってしまえばいいのに…』と。