「明衣香ちゃん。大丈夫?」
「うん…」
私は最近貧血な毎日を送っている。
授業も、ろくに受けていない。
屋上で一日を過ごす。
でも屋上は苦しい思い出が蘇る場所。
そのたびに、かー君が優しく抱きしめてくれる。
「ちょっと休も?」
「ありがとう…」
体育の長距離。
貧血気味な私には凄く苦しいものだ。
「先生。神山さん体調悪いみたいなので保健室連れていきます」
「分かった。頼む。」
「はい。行こ?明衣香ちゃん」
「うん。ありがとう」
ゆっくりと歩き出す。
かー君が連れてってくれた場所は保健室ではなく、屋上だった。
そこには………