「レオ…離して」
「お前さ、生きてたの?」
「えっ?」
レオは衝撃的な言葉を発する。
「昨日、あのまま死ぬかと思ってたんだけど…」
「それ…は」
口が動かない。
レオがこわい。恐い。怖い。
「そんな勇気ないか。まぁ明衣香だもんな!」
レオは笑っている。
なにが面白いの?
「ごめんなさい…」
「じゃあ、罰ゲーム」
「罰…ゲーム?」
「死ねなかった罰。俺にキスしろ」
「え…」
「簡単だろ?付き合ってたときしてたんだから」
「で…も」
レオが近づいてくる。
-バン-
壁とレオに挟まれた。
レオは妖しく笑う。
「しょうがねぇから、俺からしてやるよ。」
レオに顎を持ち上げられ上を向かされる。
抵抗できないまま、私とレオの唇と唇の距離が縮んでいく。

『先生…助けてよ』