「先生、おはようございます」
「おはよう」
先生は朝からこんなに爽やかなんだ♪
「明衣香…」
名前を呼ばれ、体が震えだす。
そして、背筋が凍るような感覚を覚えた。
「レ…オ」
「おはよう!」
「おはよ…」
「暗いなぁ。あっ!一緒に教室行こうぜ☆」
口は笑っていても、目は1ミリたりとも笑ってはいなかった。
無理矢理、手首を掴まれる。
私は女子生徒に囲まれる先生を振り返りながら見る。
『先生…』
私は口パクで言った。
怖いよ先生。
私…先生といたいよ。
涙が溢れた。
『教師と生徒』…その一線を越えた先には何が待っているのだろうか?