救ってくれたあなたに…

職員室の前まで来て足が重くなる。
この扉の向こうに自分が傷つけた人がいる...
そう考えると涙が滲み前に進むことを恐れる自分がいる。
でも、かーくんが優しい言葉をくれた。


「今は怖くても、この怖さを乗り越えれば大好きな人を本当の笑顔で迎えられる自分に出会えるよ。
だから頑張ろう。僕も・・・頑張るから。」
「ありがとう...かーくん」
「行こっ!変わらないと...」
「うん!」


かーくんは職員室のドアをゆっくり開けた。