救ってくれたあなたに…

「明衣香ちゃん...これ。」


僕は明衣香ちゃんに署名がしてある紙を渡した。
数えたところ600人の名前がある。
ほとんどの生徒に署名をしてもらったから。


「署名?」
「うん。岡島先生が学校を辞めないようにって思って...」
「こんなに....もしかして1人で?」
「まぁ・・・ね」
「ありがとう!かーくん...」
「どういたしまして。さっ!行くよ!」
「行くよって...どこに?」
「学校に決まってるじゃん!」
「でっでも。冬休みだから校長先生も岡島先生もいないんじゃ...」
「いや。いるはず。今日は土曜日でしょ?」
「うん...」
「土曜日は大抵、校長先生がいて岡島先生も仕事が終わってなかったらいるから。一か八かで行くしかないよ」
「そうだね。・・・行こっ!」
「そうこなくっちゃ!それでこそ明衣香ちゃん!」





そして僕たちは学校へ向かった。