救ってくれたあなたに…

「明衣香ちゃん。このまま屋上行く?」
「うん。」
屋上へと歩き出す私たちの後ろから聞こえる、、、
私を悪夢に引き落とす女の声。
「屋上デート?」
「篠上さん」
「ラブラブだね~」
「、、、、かー君。行こ」
「うん」
笑いながら話しかけてくる篠上さんを無視して再び歩き出す。
「明衣香。岡島先生、学校辞めるの知ってる?」
歩くことを否定するように足が動かなくなる。
「まさか、、、知らないなんて言わないよね?」
知らないよ。
そんなこと。
「知らない、、、けど。」
「明衣香、やっぱり最低だよ。」
「私が最低?」
「岡島先生。明衣香のせいで辞めるんだよ」
「私の・・・・せいで?」
「そう。明衣香が屋上から飛び降りたあの日。明衣香が飛び降りたのは岡島先生のせいだって言われてたの。けど岡島先生は否定しなかった。だから岡島先生。今の一年を二年生になるまでを見送ったら、この学校を辞めるってもう校長に辞表を出してる」
「先生・・・」
「ただただ先生を苦しめてるのは、、、明衣香じゃない」
「・・・・・明衣香ちゃん。行こ」
ただ立ちすくむ私の手を掴みかー君が言った。
「永嶋君も。こんな女守ること、、、」
「僕がいなかったら誰が明衣香ちゃんを守るの?」
「えっ?」
「篠上さんが守ってくれるの?」
「それは、、、」
「僕がどうするかは僕が決める。だからほっといてくれないかな。」
かー君は篠上さんにそう言い残して私の手を掴み足早に歩き出した。


私は数えきれない人を不幸にしているんだ。