「光希おはよー!」

「…あ、おはよ。」

「何ボーっとしてんの?」

「いや、別に?」

「そうか?」

「うん。俺今日、屋上でサボるな。」

「またかよー。」

「おぅ。昼、教室くるからさ」

「絶対こいよ?」

「わかってるってー」

今は1人になりたい。

あいつにあったらどうすればいい?

わかんねーよ、そんなん。

俺、意気地なしだからさ。

好きだとか言う勇気もねーよ。

俺は屋上でねそべりながらそんなことを考えていた。


ーガチャッー


「っ⁈」

「あ、光希だーぁ」

「さ…な」

「何そんな驚いてんのー?」

「屋上くると思わなかったから…」

「だって教室に光希いなかったからー」

「そっかー。俺まだいるから教室いけば?」

「光希もいこ?」

「昼までサボるし。」

「じゃあ、戻るからいい。」


少しふてくされて沙那は戻って行った。

そんな表情ですら俺には可愛くみえてしまう。

そして俺は、そのまま昼まで寝てしまった。


教室に戻ると沙那と空也が仲良く話しているのが目にはいってきた。

だから俺は、2人の邪魔をするように会話に入っていくことにした。