沙那と付き合ってしばらくしたある日…。

俺は、舞に会った。

家までの道を1人で帰ってる時だった。

向こうから歩いてきている舞がいたんだ…。


「あ、光希くん…」

「おぅ…」

「彼女…できたんだね」

「あぁ。だまってて悪かったよ」

「ううん。気にしてないから…」

「そっか。じゃあ、行くから」

「うん。」


俺が舞の横を通り過ぎたとき、舞が俺に抱きついてきたんだ。

そして…悲しそうに見つめてきたんだ。


「私、彼女がいても光希くんが好き」

「何言ってんだよ…」

「好きなの!好きだから…」

「…俺は無理。」

「どうしても?」