いつもカウンターにいるのは決まって由香里先輩。 先輩は図書委員長という仕事を持ちながら毎日貸出手続きも担っている。 手にしているのは大抵外国文学だが、唯一話が合う人でもある。 「先輩、今日もお願いします。」 私の貸し出しカードは学年でも1番上に重ねてあり、なぜか嬉しい気持ちになる。 …単に他の人の貸し出しが無いだけだが。 「望月さん、頼みがあるの。」 バーコードを読みこんだら、私が今まで借りた本のタイトルが並ぶ。 それは数十冊にもなる。 それを見た、由香里先輩の一言だ。