「そっか。」

足音が
遠ざかる。

た、た、た。

「……っふ…。」

ズキン、ズキン。


「…っぁ…ああああああああ!!」

頬に伝うものが何か分からず、ただひたすらに叫んだ。
苦しくて、ただ、苦しくて。
無人の校舎には、ただ虚しく反響するだけで。

空っぽな私の心の様だった。