背中に本の感触に当たる。 もう、あとがない。 しかし会長は止まることなく私に詰め寄る。 この人まさか…、 「会長はもしかして解離性同一障害ですか?」 「裏表があるってだけだよ。それより、」 私のよりも一回り逞しい腕に逃げ場を奪われる。 鼓動が早鐘を打ち始める。 「お前、可愛いな。」 どくん。 何でそんな事、言うんですか。