泣いてうまく話せない私の代わりに、くるみが事情を説明してくれることが多かった。 『愛梨連れて来い!』って、怒ってくれたりもした。 別れ際には、先生が『くるみ、桜頼むな』って、必ずくるみに言ってくれていた。 先生とくるみがいなかったら、本当にどうなっていたか分からない。 学校だって、絶対来なかった。 まだまだ弱いんだ、私。 でも、先生とくるみがいるから、私はこうやって頑張れる。 いじめなんかに負けるもんか。