数日後、ある日の昼休み。


私は先生ではなく、くるみに会いに行くため、騒がしい廊下を歩いていた。

すると、いきなり誰かに手を掴まれ、ぐいっと引き寄せられた。



「きゃっ!?」



びっくりして、顔を上げた。

私を強引に引き寄せたのは、先生だった。



どうして?


いつもこの時間は、愛梨と一緒に教室で話しているはずなのに……。



「ちょっと来い」



先生は低い声で言った。

私は言われるがままに、先生について行く。


顔は前を向いたまま、私の顔を一度も見ない。

ただ、私の手を強く引いて早歩きで歩く。


連れて行かれたのは、誰もいない会議室。

先生は、誰もいないことを確認すると、静かに扉を閉めた。


先生が真剣な話をしようとしているのは、雰囲気で分かる。




「先生…愛梨は?」



重苦しい沈黙を破る。



「委員会」



冷たい返答。


先生……怒ってる?



「なあ」



すると突然、先生が口を開いた。