「俺、もう1人はやだ…。お前じゃなきゃ、やだよ…。」



先生は、泣いていた。



学校で見た先生は、何も変わっていないように見えたのに…。

私のことなんか、忘れてしまったのかと思っていたのに…。



やっぱり先生はすごいね。




「こんなに痩せて…。本当バカだよ、お前…。信じてずっと待ってたけど、俺が迎えに行けば良かった。ごめんな。もう、絶対離さねぇよ…。」


「うん。嬉しい。つらい思いさせて、傷つけてごめんなさい…。私も、もう離れたくない…。」



聞きたいことがたくさんあったけど、それよりも先生の元に戻れたことが嬉しかった。