夜はカーテンを開け、星空を見ながら先生を想う。



この星空の下で、今先生はどうしてるかな。



ちゃんとご飯食べてる?

ちゃんと元気でいる?

ちゃんと家族の元へ帰った?



本当は、先生が美紀さんや子供さんのところに戻って幸せに暮らしているところを想像しただけで、涙が出るんだ。



先生の奥さんになって一緒にいるって言った私。

先生と初めてひとつになった夜の星空に『永遠』を願った私。



それなのに、自ら離した手。



私、何やってるんだろう…。




自分でもどうしたいのか、何が正しいのか、何が間違っているのか、もう分からなくなってしまっていた。



胸を張って、自分がしたことが正しいとは言えなくなっていた。