「どう…したの?せんせ……」 先生の顔が見えないから、何だかドキドキする。 いつもと違う感じがした。 「目が覚めたら、お前がいなかったから…」 その先生の言葉に、胸がぎゅーっと締め付けられた。 抱きしめる先生の腕に、力が入る。 先生の傷は、深い。 目が覚めて、愛する人がいなくなった日。 先生が決して忘れることのない日。 私が、忘れさせてあげることができる?