「へぇ。本当にあるんだ、教師と生徒が恋愛関係になるって。」


沢崎先生は、そう言って笑った。

そして、私と先生を見た。


「いいんですか?城島先生。元教え子とは言え、周りに知れたらやばいんじゃないですか?校長にも結構気に入られてるみたいですけど、バレたら面目丸つぶれですよねぇ?」


意地悪く笑う、沢崎先生。


そんなの、嫌だ。


私の1番尊敬する教師は、先生だけ。

これからずっと先生を目標に頑張って、同じ教壇に立つのが私の夢。


なのに…。


知ってますか、沢崎先生。

この人がどれほど素晴らしい教師なのか、知ってますか?


「せんせ……」


先生は、謝ろうとした私の口を塞いだ。