「城島先生とは、どういうご関係なんですか?」


私は言葉を失った。


バレてる…?


婚約者です、なんて言ったら、先生の今後の仕事に何か支障をきたすかもしれない。


落ち着け、私。


「城島先生ですか?私の中学時代の数学の先生だったんです。」


私がそう言うと、沢崎先生はさわやかな笑顔を向けた。

きっとこの笑顔が、みんなに騒がれる要素なんだろうな。


「そうだったんですか。いやぁ、あまりにも仲が良いんで…。」

「城島先生には学生の頃からよくしてもらってて、仲良しなんですよ。」


私は、笑顔を浮かべた。