ホームルームのあと、話をしていた私と先生のもとへ、海くん、陸くん、悠斗くんが駆け寄ってきた。


「桜ちゃん!海、マジで桜ちゃんのこと好きだったんだぜ!」


陸くんと悠斗くんが、海くんの背中を押した。


「お前ら言うなって!」


赤くなる海くん。


かわいいなぁ。


私が先生に好きって言ったとき、先生もこんな風にかわいく思ってくれたかな…。


「ありがとね、海くん。」


私はそう言って、海くんの頭を撫でた。


ますます赤くなる海くん。


「桜、俺のこと忘れんなよ!」


海くんのその言葉に先生が反応した。

きっと海くんが私のことを、桜って呼んだから。


これは、あとで大変だ…。


「うん、絶対忘れないよ!みんなも元気でね。」


私は、走り去る3人の背中に手を振った。