先生に視線を移す。

それで、どうして私が先生のクラスになったのか分かった。


先生はやっぱり腕を組みながら壁にもたれてた。


なんか、先生……

すっごいニヤニヤなんですけど。


下を向いて、ニヤけそうになるのをこらえようとしてるけど、こんなに遠くにいても分かる。


バレバレだよ、先生。


きっと先生が頼んだんだね。



朝礼の後、校長先生に呼び止められた。


「城島先生の元教え子さんなんだって?たくさん教えてもらって来なさい。」


校長先生は、笑顔でそう言った。

私も笑って頷き、返事をする。



「せんせ~!!」


体育館を出たところで、先生が私を待っていてくれた。


「ほらぁ!早く教室行くぞ!」


先生はたちまち笑顔になって、私の手を握って走る。




ドキドキの教育実習、スタート!!